1989年式 スズキ GK73A GSX-R400 走行距離31446km 最近1か月前からエンジン始動困難、エンスト等が多発していたのですが、ついに全く始動できなくなってしまいました。
まず、プラグの火花をチェックしたところ、まったく火花が飛んでいません。点火系の診断を進めていきます。
イグニッションコイル一次側のイニシャル電圧測定、メインスイッチONで12Vの電圧あり。次に二次側のピーク電圧。テスターにピークボルテージアダプターを取り付けクランキングして測定。これが異常に低いといより、全く電圧が発生していない。次に、イグナイターへの電圧測定。メインスイッチONで12Vの電圧あり。イグナイターが正常に作動していると仮定すると、消去法で原因はシグナルジェネレーターと考えられます。シグナルジェネレーターのピーク電圧測定。これも全く電圧が発生していないよう。抵抗を、測定しても基準は100Ωに対し、絶縁状態です。ここまでの診断で、シグナルジェネレーターは明らかに故障していると判断。イグナイターも同時に故障している可能性も捨てきれませんが、とりあえずはシグナルジェネレーターを交換してみることにします。
シグナルジェネレーターとクランクケースカバーガスケットのメーカー在庫があることを、確認してから分解してみました。
そして、シグナルジェネレーターのコイルに出来るだけ近い位置で再度、抵抗を測定しました
やはり絶縁状態なので配線部の断線ではなく、コイル部の故障と判断。
シグナルジェネレーターとガスケットを取り寄せ、まずは、新品のシグナルジェネレーターの抵抗が100Ωであることを、確認。
そして取付後に、ピーク電圧の測定。
3V程度発生しており、これが正常な電圧かどうか、わかりませんが交換前は、全く電圧は発生していなかったので改善していると判断。
そしてプラグの火花チェック。
無事に火花が飛ぶようになり、エンジン始動できました。
それにしても、この古いバイクの部品が今でも入手できることは、ありがたいですが、パルスジェネレータの当時パーツカタログに記載されてる価格は、3550円。
現在の価格は、約3倍の10,300円でした。
今回は、イグナイターは故障していなかったので運がよかったです。
イグナイターは、販売終了となっていますので。