セルモーターが回らない スズキ レッツ4バスケット

今週の修理

2010年式 スズキ CA43A レッツ4バスケット 走行距離推定13691km

セルによるエンジン始動ができないとう訴えにて入庫。受付時点で点検したところブレーキレバーを握ってもストップランプが点灯しませんでした。

スクーターは、エンジン始動直後の飛び出し防止の為、ブレーキをかけておかないとセルモーターが回らず始動できないようになっています。これは、セルモーターの回路に、ブレーキレバー部に装着されているストップランプスイッチを、介入させることでそういう仕組みになっています。

なので今回は、ストップランプスイッチの故障が原因と判断し、お客様にはこの部品の交換が必要と説明し、お預かりしました。

それから、実際にストップランプスイッチが故障しているか点検の為、直接テスターをつなぎブレーキレバーを、握ってみたところスイッチは正常に導通していました。

もしかするとストップランプが点灯しないのは、テールランプ球が切れている為の別症状かと思い電球を交換してみましたが、やはり点灯しませんでした。

しかしハンドルを、やや右に曲げた状態のときのみストップランプが点灯することに気づきました。点灯している時は、セルによる始動が可能です。この時点で、ようやくステアリングステム付近で配線が断線しているのであろうと推測できました。

フロント外装を、外してみると。

ストップランプスイッチの、アース側の白/黒の線が2本とも断線していました。

 

 

 

 

 

ハンダでつないで修理。

 

 

収縮チューブでカバーし最終的には、さらにビニールテープで全ての線をまとめて巻いて修理完了です。